錦玉

1週間前に顔を合わせた貴方は

私の言葉をもう忘れてしまっていた。

 

今月中にもう一度会わなくてはならない。

あまりに私一人ではうまくやれないので、

取り次いでもらった。

自分の気持ちだけが先走って行ってかなしい。

 

私だけを見てほしいし私だけを頼ってほしい。

いつも自分のお客さんに思う言葉。もちろん対応できるものは限りがあるけれど。

 

***



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夏の終わりに、今年初めての錦玉氷を食べる。

かき氷に並ぶ人の気持ちはわからないけれど、

寒天やら羊羹が少しずつ食べられるのが嬉しいね。

辞去

 

会社を辞めようかな。

 

 

今迄で今日が一番強く思ったかもしれない。

そんな日だった。

 

この会社に入ってから、私にはずっと心のわだかまりがある。しかも二つ。

 

一つは行くはずだったある道へのパスポートを他の人間に盗られてしまったこと。

 

二つは、その他の人間のために、私が無理をしなくてはならない結果となったこと。

 

どれだけ私はその人のために何かを奪われてきたんだろう。そう思ってしまう。どうしたって私はその人を快く思うことはできない。嫌いだ。私より優遇されるすべてのものや人が。我儘に聞こえるかもしれないけれど…。

 

 

会社で生きるために気づかないようにしていたけれど、今日その気持ちがぶり返してしまった。 

優先した人がその人を褒めた言葉が私の心に突き刺さる。その人を優遇して、私はどれだけ負担を課されたと思うの。そんなところは誰も見てくれない。

私が辞めて、一生後悔してくれないかなぁ。

私もこんなとこにいるのはしんどい。きっとまた同じことが起きてしまうから。

 

 

***


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ちょっとチャラくて苦手だけど、とても優しい社長が試験終わったからとランチに連れ出してくれた。

スープしか撮れなかったの。

 

この仕事の醍醐味は、経営者とお話ができること。

お客さんが一番優しいかもしれない。お客さんのことを思うと辞めたくない。これ、前職のときも同じだったな。

 

 

吐露

 

1年かけて頑張ってきた試験が終わった。

結果は、無惨にも、だった。いや、無念にも、かな。

一つの科目が5問中0点だった。2点でもあれば救われたかもしれないのに、書き直した答えは間違っていた。

とりあえずここ1ヶ月は遠ざかっていたい。いや、今年はもう向き合いたくない。

 

土日も、仕事終わりも勉強している日常が終わると、どうやって生きたらいいかわからなくなっちゃう。ルーティンってすごいものだ。体に染み付いている。でも、勉強は今しないほうがいいと思っている。ここで遊んでおかないと、もしまた来年受けるとき、欲求不満になってフラストレーションたまるから。でも、遠出もできない世の中だなんて。勉強していたときは勉強場所に困っていたけれど、今度は遊び場所に困る。

試験勉強する前の自分の趣味を必死に思い出すけれど、全くピンとこない。何して、生きていたのかな。


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試験前1ヶ月はなんとなく体調がわるかった(気のせいかも。)山盛りの葉物のグリーンカレーを食べてみたりした。未だに顎に大きなニキビを3つも抱えてしまっている。

試験前は遊びたいと思っていたのに、今は何をどうしていいかわからない。

 

とりあえず、今週末の予定をたくさん入れた。

美容室・ピアス開け・脱毛。

女装を極めたい。そんなとき。

モノクローム


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木蓮は桜の開花までに散らなかった。去年はとっくに枯れて散っていたのに。

今年はレジャーシートを敷いて宴会している人も見なかったな。近所の名所では。

 

飼い猫が布団の中ではなく布団の上で寝るようになり、やっぱり気温も上がって暖かくなってきているんだなと思うこの頃です。

私もこの不安定な身に春が来てほしい。

 

誰かが言ってくれるのを心の底で待っていたあの言葉を、待たずして私はそれを行動に移そうとしています。きっとある人は「そうだよね」と納得して、あるいは多数の人が「やめてほしいけど、あなたの希望なら」と背中を押してくれるように思っています。でも、どうだろう、もしかして私は誰にとってもそこまで大切でも重要な存在でもないから、皆様の心に留めるものはないかもしれません。まだ誰にも言っていない。ただ、私はそれを数十年後にはするかもしれなかったし、漠然といずれはそうしたかったことを今しようとしているだけなのですが、もしそれをほんとうに実現できるとしたら、私はある意味恵まれているかもしれませんね。

 

 

春を見ずして


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傍から見れば一種の狂気かもしれないけれど、私は無理矢理にでもそれを渡しておきたかった。私があの女の言葉ひとつひとつに捕らわれてがんじがらめになっていたのだから、子供の私はモノの重さで縛り付けてやりたかったのかもしれない。

 

 

 

がんじがらめって、雁字搦めって書くのねーー

 

今初めて知りました。

ところで無職になって3日目となりました。今のところ大きな進展も何もなく。宙ぶらりんな生活でございます。5月には社会人に戻っていたいけれど、実際問題6月になっちゃうのでは、、、と、選考の流れからはそう思わざるを得ません。パパっと手早く内定しちゃいましょうよ。ねえ。

私には春が来るかしら。待ち人もしかり。

白と紫

もうすぐ私の好きな花が咲く。今日近所のその花、というよりは樹木と呼んだらいいのだろうか、木の横を通ると、つぼみが膨らんでいて、あと数日後には開花だろうなといったところだった。

先日京都まで出掛けていくと、その花をたびたび目にすることになった。中にはもう咲き始めたものもあった。その花は白と紫があり、京都で見かけたものはほとんど―いや、白しかお目にかかれなかった。私の近所にいるその花は紫だから、それでよかったのかもしれない。

その花が散る頃に桜は満開である。ちなみにその花とは、木蓮のことだ。花弁が大きくて、存在感のある花。それゆえ散るときは鮮やかな鳥の死骸が連なったように、グロテスクでもある。桜よりも木蓮が咲くのを、私は毎年楽しみにしている。

 

この春はまだかと待つ季節、花の移り変わりが目まぐるしい。まずは梅が咲き、梅が散れば次は椿、そして椿もいま花弁が変色し始めている。茶色くなった花弁がアスファルトを隠したとき、きっと木蓮は咲くのである。それから日本人誰もが愛でる桜、躑躅と不思議と開花時期は重ならないまま、私達を楽しませてくれているのだろうか。

去年くらいから、私はこの花たちの交代劇にようやく目を留めるようになった。それまでは花なんて枯れていようが咲いてようがたいして気にかけたことはなかった。私もそれだけ、興味や関心ごとが変わってきたということなのだろう。

 

今年は木蓮に勝手ながら願掛けをした。木蓮が散るまで、ある人からの連絡を待ってみようと思っている。つまりこちらからその人へ連絡しないということ。あの人がいなくても、木蓮が咲いている少しの間だけ、私はその人ではなく木蓮のことを思っていればいい。あの存在感に少しだけ縋っていたい。それでいいかな。

 

ちょっとえっちなおねーさんとしがない私

 

離れてしまった大好きなおねーさんとのエピソード集

少しお色気成分含みます

 

☆登場人物と背景☆

舞台:どっかの百貨店のとあるフロア

 

おねーさん:アラフォー。全身から色気が溢れている。えろい上に下ネタが好き。私と先輩とは違う会社にお勤め。私をなぜか可愛がってくれる。一応店長だったが、今年冬に退職。

 

ベテラン先輩:アラフィー。3人の子を育て上げたお母さん。おねーさんの色気に惚れ込んで、接点もないのにおねーさんを突如ナンパして仲良くなってしまう高いコミュスキルをもつ。私と同じ会社の大先輩。

 

私:社会人3年め。アラサーに突入。大人の女になぜかモテる。奥手。おねーさんによくいじられており、今やそのテクニックにすっかり首ったけ。

 

 

 

①ヌーディーな唇

口紅を塗っていないおねーさんに対してベテラン先輩(熟女)が「口紅がないじゃない!私がちゅーして色をつけてあげようか?」と言ったという話を聞いた。

そこで私が「ベテラン先輩とちゅーしたってホントですか?」とおねーさんに聞くと「いつもしてるしてる!目を開ければしてるよ❤️」と返された。

「え?!ラブラブなんですね…」とわざと信じこんだ振りをすると「うそ、うそ。ほんとはこっちが好き」と人差し指を立てて微笑んだ。こんな仕草もさりげなくて、色っぽい。「はぁ?!ちょっ、もう…」と突然の下ネタに照れる私を見てニヤリとしたおねーさん。

 

②LINE交換

仕事終わり、おねーさんにLINEを聞いたら快くオッケーしてくれた。おねーさんに翻弄されているベテラン先輩(熟女)に自慢しますと言うと「昨日の夜、ねーさんと繋がったって言うんだよ❤️」と言われた。

 

ターコイズブルーは熱い色

おねーさんがターコイズブルーのニットを着ていて、それがとても色っぽかった。私が好きなVネック。

ところがある時からターコイズブルーの前に着ていたボーダーのニットばっかりを着るようになったので、「お願いがあるんですけど、明日ターコイズブルーのニット着てきてくれませんか?あれ、好きなので」とLINEすると「いいけど、あれ売れないんだよね、でもかわいい娘のためなら!」と了承してくれた。翌日、「着てきたんだけど、どう?」と私の前に立って見せるおねーさん。最高すぎて口ごもる私。ちなみに、その日から退職までずっとターコイズブルーで通してくれていた。ねぇ、私のためだったって、思っていい?

 

④実はジェラシー

おねーさんはいつも余裕のある人。だと思っていた。

この冬、おねーさんのショップの真向かいで、仮設売り場を作って催事をすることになった。同じ会社の姉妹ブランドのショップの人々も、今回は一緒の催事。暇になると姉妹ブランドの先輩方とお話したりする。

催事中、接客をしていると時折おねーさんが私のことをじろっと見ている。その視線は、睨み付けられているような、だけど怒りというよりは冷たい視線。内臓がひやりとする。何か失礼なことしちゃったかしら。怖い雰囲気の人ではあるのだけれど。

姉妹ブランドの先輩方が接客に入っていると、おねーさんが私に話しかけてきた。「そんなにあの人たちとは仲良くないんだよね?」

なんでそんなことが気になるんだろ。えっ、もしかして、妬いてる?あのとき、曖昧にまぁ…同じ会社ってだけで…とか答えてしまったけど、嫉妬?素直に聞くことができたらよかったな。

 

⑤朝礼にて

アパレルの勤務体型は基本的に早番・中番・遅番。

早番は、開店前に来るのが普通。

百貨店では、開店前にフロアあるいは営業部毎に朝礼をする。

たまたまおねーさんと私は早番だった。お互い揃っての早番は最後だったので、前日にLINEでこんな会話をしていた。

「明日はご一緒できる最後の早番だね 隣にいこうか?それとも後ろがいい?」「隣においでなさいな」「わかりました、じゃあ隣に行きます。他の女の人と話してたらガン見するからね!」

翌日、開店20分前。

朝礼はいつも、エスカレーター前に集合する。私の売り場は壁面に位置しているため、中央エスカレーター前からは少し遠く、時間に遅れてしまうことが多い。掃除機を止めるとすでに合図の音楽が流れていた。すぐに向かったが、もうフロアの販売員たちは集まり始めていた。最前列右端、おねーさんの隣には知らない女の人が……。私は仕方なくなぜかいつも空いている二列目センターに立つと、おねーさんが振り向いて私の名前を呼ぶ。「ここ、隣おいで」「えっ、(誰かいるのに)いいんですか?」頷いたおねーさんは私とは話さずに、近くに突っ立っていた百貨店の社員に話し掛けた。最初は同じ会話に混ざろうとしたけれどおねーさんが囁くように社員と話し出したため、私は(気を悪くしちゃったのかな……)と思って視線を正面に向けた。

朝礼が始まり、連絡事項が通達され、解散となると、おねーさんはいつもと変わりなく私と少し話してくれた。一緒なのは最後だけれど、何ら変わりのない朝だった。

その日の夜だった。寝る前、おねーさんの行動の意味にようやく気づいたのは。たいして仲良くもない百貨店の社員に話し掛けていたのは、私が「他の女の人と話していたらガン見するからね」と言ったから……。

あのとき、気づいていたら、おねーさんはどうしていたのかな。鈍感な自分が憎い。

 

 

 

しかしこう、まとめてみるとおねーさんに振り回されとるただのドMだな!私。

まるで痴人の愛の主人公みたいだね。おねーさん、アメと鞭が実に達者なのよね。

また思い出したら、密かにエピソード集を書いてみようと思います。